意思決定のための会議進行

“ やりたい人が やりたいことを やれる範囲で ”

木崎小のPTAは“ やりたい人が やりたいことを やれる範囲で ”が基本の考え方。

やりたい人がいるなら、どうぞどうぞ(お願いします🙏)でも、やりたくない人に無理やり強要するのは絶対にNGです😢

お互いの意思や価値観を尊重し合えるように、本ページでは“ 会議の進め方 ”についての一例をご紹介しています。

PTAは効率的に進めるよりも、何気ないおしゃべりも楽しみのひとつ♪ 「難しいテーマだけど、なんとか本部としての意思決定をしたい」といった場面のとき、この方法をお試しください♬

 

Step.0 議題を“ 問い ”に変換しよう♪

まず最初に話し合いたいことについて「問い」にしてみましょう。
 
問いの種類は大きく5つ。

・何を(what)
・どのように(how)
・なぜ(why)
・どっち(which)
・賛成 / 反対(Yes or No)

 
たとえば、

「お祭りの出し物は何にしようか?(what?)」
「どうやって入会届を集めようか?(how?)」
「なぜ、この活動を廃止するのか?(why?)」
「A案とB案、どっちがいいと思う?(which?)
「C案について賛成か反対か?(Yes or No)」
【※】問いを立てるとき、発案者に該当する人は「理由」「経緯」「背景」などについてのご説明をお願いします。ここを丁寧に行うことで、次のステップの“ 自分の意見(賛成・反対など) ”がそれぞれ出しやすくなるはずです♪

問いをうまく使いこなすことで、話し合いは効率的に進んでいきます♪

 

Step.1 自分の意見を出してみよう♪

話し合いでは“ 自分の立ち位置 ”を持つことが大切です。

「〇〇さんの意見だから(正しそう)」などと安易に考えて賛成してしまうと、後々納得感のない選択や活動をするハメになってしまうかもしれません。

すべての意見に正解・不正解はありません。まずは「私は…だと思う(かも)」を考えて、下記のフォームからアイディアを出してみてください♪

参考:Step.1 自分の意見を出してみよう♪

【※】賛成・反対を問うものは、入力欄にその旨をお書きください。Googleフォームが増えすぎるのを避けるため、適宜、使い方の工夫での対処をお願いいたします♪

 

Step.2 みんなのアイディアを確認してみよう♪

それぞれが投稿し終わったら、全員でGoogleフォームの内容を確認します。

議題によって、さまざまな発見があるはずです。

「あれ?意外に賛成って多いの?」
「この活動、実は反対の人ばかりなの?」
「なんだ、もう2人同じ考えの人がいるじゃん」

情報が出揃った状態から話し合いを始めることで、早々に意思決定の方向性を定めることができ、会議の時間短縮にも役立ちます♪

参考:Step.2 みんなのアイディアを確認してみよう♪

【※】全員にログイン権限がない場合は「LINEWORKS上で共有」「紙で印刷」など、みんながやりやすい方法での共有をお願いします♪

 

Step.3 自由に話し合いを進めよう。

各々の意見が出揃った後は、自由に話し合いを進めてください。

進行は議長次第ですが、時には下記のような手法が参考になるかもしれません。

〇 ブレスト(更なるアイディア出し)
⇒ 「他にアイディアは?」
 
〇 グルーピング(似た意見をまとめる)
⇒ 「似たアイディアは?」
 
〇 収束(全体を俯瞰して、結論に近づく)
⇒ 「つまりは?」「結論は?」

“ 適切な問い ”を使いこなすことで、議論は着実に前進していきます。またブレストとグルーピングを繰り返すことで、より参加者の理解が深まっていくはずです♪

 

Step.4 多数決を取ってみよう♪

全員の意見が1つにまとまらないことは“ 仕方がないこと ”です。

PTAは、まず何よりも人間関係ありき。

同じ保護者同士、相手の意見を尊重してあげたい気持ちは山々ですが、だからといって“ 継続審議(保留) ”を作ってしまうと、PTAの活動は“ 検討中 ”の議題で溢れかえってしまいます。

“ ひとまずの結論を出すこと(仮の結論) ”が大切です。全員が一丸になれるのが理想ですが、他の議題を進めていくためにも多数決を取ってみてください♪

参考:Step.4 多数決を取ってみよう♪
 

※ 対面の挙手で十分ですが、匿名性を確保したいときはフォームをご利用ください。

 

おわりに

このStep.0-4は、とあるファシリテーションの技術に基づいて作成されています。

なぜ、この手順を踏むことが大切だと感じているのか。

その理由はPTA組織の特性(ボランティア)にあります。

企業であれば「株主が偉い」「社長が偉い」「売上の大きい社員が偉い」など、ある程度の方向性や価値基準が存在します(全社員が認めざるを得ないような評価の軸)。

しかし、これがボランティアの集まりとなると、強制力や組織を貫く価値基準を生み出すことは難しく、結果として「前例踏襲が安心」「声の大きい人につく」「否定こそすれ別案は出せず」といった選択をすることが多くなってしまいます(NPOも同じような問題を抱えがちだと言われています)。

〇 PTAは人間関係の場。
〇 同じ保護者同士、対立は避けたい。
〇 改革、、そこまでの意欲はないのよー。
etc…

 
本ページは“ 話し合いの進め方 ”について4つのステップを紹介しましたが、ぜひ上手に活動の中に組み込んで多様な意見を楽しみつつ、木崎小PTAの活動を(個々人にとって)納得感のあるものにしていただけたらと思います。

“ やりたい人が やりたいことを やれる範囲で ”を大切に、できる範囲で協力し合っていきましょう♪